怪奇漫画ベストチョイス
オバケや地獄を描きながらも、方向性のまったく違う作品がある。たとえば楳図かずおと水木しげるは、どちらも異界のもの・異物を描きながら、その位置は対極と言ってよい。かたや異形のものへの恐怖感を描く楳図に対して、異形のものへの憧憬を描く水木。 前者のような異形への恐怖を描いた作品を恐怖漫画、憧憬を描いた漫画を怪奇漫画と呼びたい。二卵性双生児のような、共通点を有しつつもまったく違うこの2ジャンルのうち、今回は怪奇漫画にスポットを当てたい。 さて、論より証拠とはよく言ったもので、どれだけ長ったらしく語るよりも、実物を示すほうがてっとりばやい。というわけで僕が「こいつぁ怪奇漫画だぜ!」とひざを打った愛すべき漫画を古今東西問わず紹介したい。
さて、とりあえず自分のお気に入りを挙げてみた。と言っても僕がこのへんの漫画を意識して読み始めたのはここ一年ほどであろう。「こういうのだってあるぜ!」という皆さんのオススメもぜひ聞きたい。 そのときはご一報を。 |